古瀬戸系鉄釉香炉 (15世紀 穴弘法窯)

 13世紀から15世紀にかけて、美濃でも瀬戸産の「古瀬戸」と同 様の陶器が生産された。これを「古瀬戸系陶器」と呼んでいる。 古瀬戸系陶器には鉄釉の他に灰釉、無釉のものがある。13世紀、 14世紀には、当時の主要製品である山茶碗と併焼していたが、15 世紀には古瀬戸系陶器単独での焼成となった。
 この鉄釉香炉は、15世紀に穴弘法窯(土岐市土岐津町)で焼成 されたものである。内面と外面底部を除いて鉄釉を施し、頸部に は彫文がある。古瀬戸系陶器には、櫛目文や箆による彫文のほ か、印花による施文が行なわれたものもある。