美濃陶芸作品特別永年保存作品(平成元年度)

「萌黄地金欄手魚藻文水指」

岐阜県重要無形文化財

五代目 故 加藤幸兵衛

〔制作意図〕

 昭和56年4月、突然の病で倒れられるまで制作を続けられましたが、完 成された作品としては、この水指が最後だと言われております。
 先生の金欄手はお得意の作品の一つですが、金欄手に用いられた萌黄 色には二種類あって、前期は明るい色のものを使い晩年にはこの作品の ような落ちついた色を好まれました。
 力強い器形に金彩で綿密に魚漢文様を描き、新鮮で重量感に溢れた、 先生の作陶60年の重みを感ずる代表作であります。

〔主な陶歴〕

昭和6年帝国美術院第11回展(現在の日展)に天目釉瓜形花瓶を初出品、初入選
昭和40年天皇、皇后両陛下に緑地金彩鳳凰文大鉢を献上
昭和42年岐阜県陶磁器試験場長として、多年に亘る功績により、中小企業庁官賞を受ける
昭和48年岐阜県重要無形文化財の指定を受ける(青磁)多治見市名誉市民の称号を与える
昭和53年美濃陶芸の伝承育成等の尽力により、文化庁より記念功労賞を受ける