釉下彩松鶴図銚子 (明治時代)

 側面に、松鶴と日の出(画面位置の裏面)が描かれた、おめで たい雰囲気の作品である。全体をクロム、黒呉須、正円子で吹き 分け、その上から松や鶴が手描きされている。松の幹は太い線 で、鶴や松葉はとても細い線で描き込まれている。また、霞が かった茜色の雲から顔をのぞかせた朝日は、吹き絵ならではの柔 らかな表情を見せている。
 西浦焼の注器には、銚子や土瓶以外にもティーポットやウオー ターポットなど、洋式のものがある。この銚子は、丸く弧を描い た把手、長く突き出した注口、蓋に開けられた小さな空気孔な ど、酒器として実用的な作品である。
 高台内に「西浦」の染付銘がある。